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卒業生・保護者の声

VOICE

卒業生の声

飯村一輝さん パリオリンピック
フェンシングフルーレ団体
金メダリスト

  • 京都女子大学附属小学校
  • 龍谷大学付属平安中学校
  • 龍谷大学付属平安高等学校
  • 慶應義塾大学
  • 2022年
    世界ジュニア選手権 優勝(個人)
  • 2023年
    ワールドカップ(エジプト/カイロ)フルーレ 優勝(団体)、世界選手権(イタリア/ミラノ)フルーレ 優勝(団体)
  • 2024年
    パリオリンピック 金メダル(団体)、4位(個人)

附小での学び

仏参、ノート検定、百人一首大会、言語力検定…
附小での思い出、学びは数え上げればキリがありません。
中でも「国語力は人間力」この言葉は私の基盤となっています。

2024パリ五輪で金メダルを獲得し、有難くも取材をしていただく機会が増えました。記事を読んでくださった愛知県のある小学校の校長先生からお褒めの言葉をいただきました。「非凡な言語化能力が今のあなたを支えています。語彙はもちろんのこと、自分の考えを聞き手に分かりやすく伝える時に応じた受け答えをすることは一朝一夕にはできません。」という内容です。競技ではない部分について思いがけなく褒めていただき、照れくさくも誇らしい気持ちになりました。そしてすぐに附小を思い出しました。この「国語力」の素地は間違いなく附小の先生方に作っていただいたものだからです。

朝の音読で古典文学や名文、名詩を諳んじ日本語の豊かさに触れたことは、常日頃「美しい言葉を使おう」と考えるきっかけとなっています。
また、附小では授業中、終わりの会、週番など人前で話をする機会が多く、1年生の頃から論理的に相手にきちんと伝わる話し方ができるよう、先生方がじっくり温かく見守ってくださいました。同時に仲間の発表もしっかりと聞き、自身の考えと比べたり相手の気持ちを感じ想像する環境がありました。状況を整理する、相手に耳を傾ける、問題点は何か、解決策は何か、自身の考えは、というように順序立てて構築し、正確で丁寧な言葉で伝える力を6年間で育てていただいたのです。

こうした経験を積み重ね得た力は、競技にも大きな影響を与えています。フェンシングは対人競技で、わずか0.1秒で相手と駆け引きをし、攻撃と防御を繰り広げるところに面白さがあります。瞬時に状況を判断し相手の感情を読み、常に冷静に自身を俯瞰できる私の長所が大いに活かされていると感じています。
附小は私の原点であり、常に帰ってきたい場所です。

Y.Nさん 株式会社壹錢洋食 専務取締役

  • 京都幼稚園
  • 京都女子大学附属小学校
  • 同志社中学
  • 同志社高校
  • 帝京大学
  • 株式会社壹錢洋食

附小での学び

京都女子大学附属小学校を卒業して、20年。懐かしい母校をふと思い出した時真っ先に浮かんだのは、クラス全員で御仏様に手を合わせ唱和したことでした。
それが私には何でもない日常の教室の風景でした。
しかし今になってみるとその一瞬全てに意味があり、そこから気づかぬうちに、自分の土台が作られてきたのだと感じます。

私は小学校1年生からラグビーを始めました。そして中学、高校、大学、社会人と18年間現役でプレイし、今は小学生や中学生の指導者として頑張っております。
大学時代は4年間大学日本一に輝きました。そこで感じたものは、好きなことに没頭することの大切さです。日本一になるという目標に向かって厳しい練習を行っていましたが、それを乗り越えられたのは、根本にラグビーというスポーツと共に戦う仲間のことが大好きだったからです。
好きだからこそ苦しい困難も乗り越えられる。好きになることが上達することの1番の近道です。勉強にも遊びにも時間を忘れて没頭していた附小時代。附小での学びは主体性を重んじのびのびと私たちの成長を見守ってくださいました。

この変わらぬ教育信念が脈々と引き継がれている伝統とより良い環境の中で、これからの子供たちも好きなことを見つけそれに没頭しながら未来を切り開いていってほしいと願っています。

卒業生のメッセージ

卒業生・保護者の声

N.Nさん洛星中学に入学

附小に入学し教えていただいたことはたくさんありますが、その中でも特に国語の授業、言語力検定、音読集会、百人一首大会、ノート検定などは、他の教科を学ぶ上でも基礎となったと思います。僕自身は人前で発言したり、話したりすることが得意な方ではありませんでしたが、附小の授業、学校生活でスピーチをする機会が多くあり、得意とまでは言えませんが、積極的に発言できるようになったと思います。また日々の授業、委員会活動などの学校生活をとおして、準備するという姿勢を学び、余裕をもって登校し、授業の着席も時間前に余裕をもって行うことができるようになりました。また、こころの教育、宗教授業による親鸞聖人のお教え、「仏の子」としてのちかいを胸に6年間の学校生活を無事終えることができました。先日本山参拝をおこない、卒業を報告させていただき、身の引き締まる思いでした。附小の6年間は楽しく、たくさんのいいお友達ができたと思います。中学受験の勉強は大変でしたが、男子はほとんどみんな受験するという同じ境遇であったため、一緒に自習室に行き、切磋琢磨しながら乗り越えられたと思います。今後の進学先でも附小で学んだ精神を忘れず、日々学び、考え続けていきたいと思います。ご指導いただきました先生方、6年間一緒に学んだ同級生の皆様ありがとうございました。

保護者様より

 附小の建学の精神と伝統に憧れ、ご縁をいただき入学させていただきお世話になりあっという間の6年間でした。静寂な東山の校舎で、たくさんのよきお友達に恵まれ、心穏やかに学ばせていただくことができたと思います。入学時上級生に手を引いていただき校内を案内していただいたのがつい最近のことのようです。
 附小にお世話になった6年間の我々の感想は入学前のイメージどおりで、きらびやかな見た目の派手さはないが、親鸞聖人のご教授にもとづく心の教育、また学習面でもいわゆる詰め込み教育ではなく、たくさんの教養を含め、子供たちの心の成長に寄り添いながら少しずつ高度な領域まで進めていただいたというものです。また授業、課外活動、音楽活動をとおして、言葉使い、考え方、すべての命を愛する心、たち振る舞いにつき人生の基本となる部分を重点的に学ばせていただきました。附小で学ばせていただいたすべてのことは、中学、高校、大学教育においても間違いなく基礎となっていくと考えます。
 現在長女も5年生に在学させていただいておりますが、ご兄弟、ご姉妹で在学されておられる方が多いのも附小の教育理念に賛同されておられるご家庭が多いからだと思います。今後は少子化の波もあり、学校教育においても変革が求められることと思いますが、附小のよき伝統は残しつつ、名門小学校として発展していただくことをお願い申し上げます。6年間丁寧なご指導いただきましたこと、心より御礼申し上げます。

H.Kさん西京高等学校附属中学校へ入学

私が附小の宗教の時間で伺ったお話で印象的だったのは「親鸞聖人が病床に着かれた際、恵信尼様に『私が死んだら賀茂川に流すように』といったことをおっしゃった」というものです。当時のお坊さんは肉や魚を食べることは禁止されていましたが、親鸞聖人は食されていました。自らの命を生きるために犠牲となったものへの謝罪と感謝の気持ちが、恵信尼様へ伝えたことばになったそうです。この話をはじめ、附小では宗教の時間やお仏参などで「周りの人やものによって自分がある」ということを何度も教えていただきました。もちろん、昼食のときの「食前のことば」「食後のことば」も同様です。目の前にある食事は、生きものやその生きものを育ててくださった方、運んでくださった方、調理してくださった方など、本当に数えきれない方々によって成りたっていると感じました。「ありがとう」の反対のことばは「当たり前」。何度も聞いたことですが、多くの場面において、自分が「生きている」のではなく「生かされている」ということを実感することはとても大切なことだと思います。附小ではこのような思いが伝わる場面が数多くありました。木琴をがんばったこと、運動会で走ったこと、百人一首を覚えたこと、言語力検定にとり組んだこと、広島に行ったこと。そして、毎日の授業や休み時間に笑いあったこと。様々な思い出がありますが、それらはすべて私たちを思い、接してくださる先生方や一緒に学び、笑ってくれた友人たちの「おかげ」です。本当にありがとうございました。

保護者様より

「ノートさん こんにちは。わたしは、もじをていねいにかいて、かしこくなります。」娘が附小に入学して初めて書いた国語のノートの1ページ目の文章です。その文字一つひとつが初めて見るくらい丁寧で、先生方の熱心な指導の様子が伝わり、感動したことを覚えています。
 ノート検定や言語力検定、音読集会、百人一首大会など、附小ならではの取り組みを、6年間変わらずに継続して経験できたことが大きな成長につながりました。また、先生方お一人おひとりが日々の学校生活の中で、読む、書く、話す、聞くといったことの大切さを生徒たちに伝え、きめ細やかにご指導してくださったおかげで、人間力の基盤となる「国語力」を着実に養っていくことができたと実感しています。学習方法は多様化していますが、やはり基本的なことの積み重ねが大切であることを改めて考えさせられました。附小で身につけた「国語力」は娘にとっての自信となり、これからの人生を豊かにしてくれるものと信じています。
 卒業を意識し始めたころから、「附小で過ごせて本当によかった」と娘が言葉にするようになりました。娘は附小で出会ったお友達、先生方が大好きで、学校に行くことが毎日の楽しみでした。こんなにも充実した6年間を過ごせたことに、親子ともども心より感謝しております。附小でのたくさんの経験や思い出、素敵な出会いがこれからも娘の心の中で拠り所となり、前に進んで行けると思います。本当にありがとうございました。

M.Yさん京都女子中学校 東雲コースへ入学

「国語力は人間力」の学校において、「話を聞く、相手に伝える姿勢」「挨拶の仕方」を学ぶことができました。1つ目の「話を聞く、相手に伝える姿勢」を学べる機会が数多くありました。附小には、毎週月曜日にある全校朝礼の校長先生のお話や仏参の日にご法話を聞く機会、班・グループで話し合い、発表する機会もあります。そこで学べたことは相手の目を見て話す、聞くということや相手が話しているときは手を止めて集中して聞くということ、相手に聞こえる声で丁寧にはっきりと話すということです。 2つ目の「挨拶の仕方」については、特に影響されたことがあります。それは正門の前で晴れの日も、雨の日も、暑い日も、寒い日も、毎日、立っていてくださる校長先生を始め先生方、警備員の方に、登下校じに挨拶をすることから学びました。 それは、立ち止まって、挨拶の始めと終わりに目を合わせることで、自分も相手も気持ち良くなり、挨拶が身につくキッカケとなりました。 この2つに共通していることで私が一番大切だと思ったことは、日々の「あたりまえの生活」つまり「人間の基礎力」を磨くことです。 それが6年間の小学校生活で得られたことです。中学校になってもこの教えを忘れずに成長し続けたいと思います。6年間共に教えていただいた先生方、学びあった友達、本当にありがとうございました。

保護者様より

人間力を磨くために、小学生という多感な6年間を過ごすにあたり、私達が重視したことは、『学ぶ場の環境』でした。その中には、「学友」「教育」「設備」はもちろんですが、その前提として“人間力形成へのブレない方向性”をもつ学校ということがありました。附小入学にあたり、親鸞聖人の教えをもとに、先生方が「子供達のために」を行動の優先事項とされていること、その教育の下での在校生の姿を学校見学会で拝見させていただいたことで、附小で『学ぶこと』が娘の6年間の人間形成の場として、最適であると考え、入学を決定しました。
 入学から卒業に至るまで、附小への印象が変わることはありませんでした。伝統ある附小でありますが、毎年そのカリキュラムには変化があります。子供たちが過ごす多くの時間が学校生活である中で、より有意義な時間を授業、行事を通じて成長をしていく瞬間を実感してきました。附小での6年間で培った人間力は、娘にとって「得られた学友」「学びへの取組方」、さらには「豊かな心の醸成」として、今後の人生を形成する上で、多くを占めてくれるものと思います。
 かけがえのない6年間をご指導いただきました先生方、共に学んだ友人への感謝はしきれません。

Y.Sさん灘中学に入学

受験時において、国語は僕の強みでした。その理由の一つに、附小での国語の学びがありました。音読週間や言語力検定、モジュールタイム、先生方や友人との会話、国語力や語彙力を育む機会が日常的に設けられていました。図書館には児童書はもちろんのこと、古典や文学、小説が数多く貯蔵されており低学年のうちから名作に触れることができました。発言する時は誰かを退けることのないように黙って手を挙げ、先生方はその意見や言葉をそのままに使って全て黒板に板書して下さり、話す力、聞く力、書く力が自然と鍛えられました。1年生の最初の授業から行われてきたことで当たり前に思っていましたが、振り返ると附小でしか学び得ない、どれも特別なことでした。最後の宗教の授業で、「一人と思うな、二人と思え。二人と思うな、三人と思え。その一人は親鸞なるぞ」との御言葉を教えて頂きました。僕はここに、附小の先生方もいて下さると思います。御恩報謝の気持ち、仏の子のちかい、一人一人が尊い存在であることを忘れずに、少しでも世の中の役に立てるよう、附小の先生方のように、共に学んだ友人たちのように、学び成長し続けていきたいと思います。

保護者様より

 親鸞聖人の御教えを、日々、子どもたちに伝え実践して下さる教職員の先生方、その御教えを実現しようと努める児童と保護者、建学の精神を基に集う、人々の心の豊かさに附小の素晴らしさはありました。先生方が先頭に立ち、常に真伨に学び、一人一人を尊び、善き手本となり鏡であり続けて下さり、「できないから頑張ろう」とお導き頂きました。
 子どもだからできない、わからないだろうではなく、耳を傾け、子どもの言葉を大人の言葉に言い換えることなくそのままに受け止め敬って下さるお姿に、自然と心も育まれておりました。仏参や宗教学習を通して慈しみを学び、国語教育に普遍の力を得ました。6年生の最初の目標は一年生の時と同じもので、音読や毎日丁寧に実践する日々の行いを6年間し続けることが大きな成長につながり、基盤がしっかりしてこそ何事も積み重ねられることを改めて学びました。
 附小の先生方に出会え、良き学友に恵まれ、人生の礎となる小学生時代を附小で過ごさせていただいたことは、生涯のかけがえのない宝となり、これからの原動力となることと信じてやみません。6年間のご指導に深く感謝し、心より御礼申し上げます。

S.Kさん京都女子中学校 東雲コースへ入学

「国語力は人間力」を合言葉とし、読む力・書く力・言葉の力・話す力・聞く力を学校生活の全ての活動を通して学びました。特に心に残っていることが二つあります。
 一つ目は音読集会です。詩や古文、百人一首に触れ、言葉の意味をクラスで予想し、話し合いをしたことが楽しかったです。全校児童の前で発表する時は緊張しましたが、お互いを感じながら発表する一体感、爽快感は忘れられません。
 二つ目は辞書引きです。机の横に辞書入れをかけて、気になった言葉があると調べて付箋をつけました。知らなかった言葉の意味を知る喜びをクラスで共有することで、さらに深く学習することが出来ました。習慣化した辞書引きで、6年間使った付箋だらけの辞書は私の努力の勲章です。
 こういった学習の積み重ねにより、疑問に思ったことをそのままにしておくのではなく、自主的に調べ、より深い理解を求める姿勢を身につけることが出来たと思います。附小で学んだことを中学校に行っても活かしていきたいと思います。お世話になった全ての先生方、一緒に歩んできたお友達、本当にありがとうございました。

保護者様より

行儀よく、物事に丁寧に取り組む人に育って欲しいという願いから、附小にご縁をいただきお世話になりました。娘は慎重派で、じっくり考えてから行動に移す所があるため入学当初は不安でしたが、振り返ると、先生方の「対話」を中心とした一人ひとりに適したきめ細やかなご指導のおかげで、心身ともに大きく成長させていただきました。
 熱心なご指導の中で特に驚いたことは、附小ノート検定です。担当学年ではない先生に自分の頑張ったノートをドキドキしながら開き、板書、授業のふり返りや感想が書かれているのか見ていただきます。その時、先生がノート作りの感想を言ってくださるそうですが、そのひと言がとっても嬉しく、帰宅後こんなことを言ってもらえたと教えてくれました。6年間を通じて、どの先生の授業であっても一貫したノートの作り方で学習することが身に付き、手が真っ黒になるほど書いたふり返りと、たくさんの花丸、そして先生からのコメントが詰まったノートは67冊!宝物として本棚に並べられています。
 先生方、お友だちや保護者の皆様に恵まれ、キラキラ輝く小学校の思い出をたくさん作ることができました。心より感謝申し上げます。有難うございました。