TOPICS
今年度は4月24日から6月15日までを冬服から夏服への調整期間としています。暑い日が続いていますのですでに多くの児童は半そでの夏服に衣替えを済ませていますが、これを機に制服に込められている意味について考え、あわせて通学時のマナーについて思いをはせてみましょう。
『附小だより』6月号に掲載した「巻頭言」の一部を紹介します。
**********
5月25日に開催された運動会は晴天に恵まれ、本当に素晴らしい運動会となりました。
運動会の時、皆さんは同じ体操服を着ていましたが、手首には青、黄、緑のリストバンドを着けていました。このリストバンドは、小さいながらも、青組、黄色組、緑組というチームを区別するためのユニフォームでした。青色のリストバンドを着けた人は学年やクラスの垣根を越えて、青組の仲間を一生懸命応援したと思います。このことは黄色、緑色のリストバンドを着けた人たちとも一緒だったと思います。
また先生方は左胸に「ふじの子ちゃん」のマークをプリントしたスタッフジャンパーを着ていました。これは先生方も同じ色のジャンパーを着ることで、心を一つにし、この運動会をしっかり支えていこうという決意を表したものでした。
このようにユニフォームというものには、チームとしての仲間意識や連帯感、それに責任感を高める効力があります。
ユニフォームということでは、皆さんが毎日通学の時に着ている制服も同じです。
ランドセルや手提げかばん、靴なども同じ色、同じ形にそろえています。それはそうした制服をしっかり着こなしている子どもたちは附属小学校の児童である、という誇りもってもらいたいからです。そして同じ制服を着て、同じ学校に通っている仲間であるという意識と一体感、そして責任感をもってもらいたいからです。
附属小学校の制服には長い歴史と伝統があります。そのおかげで皆さんが着用している制服をよその人が見てもすぐに「附小の子どもたちだ」と分かってもらえます。
通学の時、電車やバスの中でお年寄りや体の不自由な方に皆さんが席を譲ったとしたら、周りの人たちは「やはり附小の子どもはしっかりしているな」と思ってくれることでしょう。
その反対に、電車やバスの出入り口に集まって通路をふさいだり、座席にかばんを置いて座れなくしていたら、周りの人たちはどう思うでしょう。また歩道を歩く時に横に広がったり、手提げかばんを振り回してふざけていたら、周りの人たちはどう思うでしょう。
運動会のリストバンドを通して制服(ユニフォーム)の意味を理解し、通学時のマナーについて考えてみることにしましょう。
ではまた 坂口満宏