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7月8日(月)全校朝礼でのお話—新しい紙幣をじっくり観察、「探究名人」になりましょう

24.07.08

7月8日(月)の全校朝礼でお話ししたことの一部を紹介します。 

 

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皆さん、おはようございます。 

今日も朝から気温がぐんぐん上昇しています。 

子どもは身長が低いため、地面からの照り返しによる影響を強く受けるため、熱中症になりやすいといわれています。こまめな水分補給を忘れずにしましょう。 熱中症を予防するため、登下校や外遊び、体育の時など友達との距離が取れるときにはマスクを外すようにしましょう。 

 

さて、前回の全校朝礼では「生きた知識」についてお話をしました。 

私たちは日常的に、実際には直接言われていないことでも、常識的な知識である「スキーマschema」を使うことでさまざまな会話や出来事を理解しているということでした。 

今日はそうした常識的な知識を積極的に活用し、さらに新しい知識を発見し、自分のものにしていくこと、すなわち「探究していくこと」の重要さについてお話ししたいと思います。 

 

7月3日のテレビや新聞では20年ぶりに新しい紙幣が発行され、新しい顔になったと報じられていました。皆さん、知っていましたか。新しいお札をもう見たという人はいますか。校長先生は1万円札と千円札を手に入れることができましたが、5千円札はまだ見ていません。いずれ手にすることができるでしょう。 

 

20年ぶりの新紙幣です。おうちの方が新しい紙幣を手にしたときには、一緒にじっくりと観察してみましょう。チェックポイントがいくつもあるようです。それを紹介していきます。 

 

その一つ目は肖像画です。新しい1万円札の肖像は、誰から誰に変わったのでしょうね。 

同じく5千円札、千円札の肖像は誰から誰になりましたか。ようく観察してみましょう。 

二つ目は「すかし」です。すかしとは紙を光にすかすと現れる図や文字のことです。何が透けて見えてくるのでしょう。ようく見てみましょう。 

三つ目はお札としては世界で初めて採用されたという3Dホログラムです。3Dで表現された肖像や模様が、見る角度によって回転して見えるそうです。 

四つ目は指で触ると何円のお札なのか判断できる「識別マーク」です。インクが盛り上がっています。何本の斜線が印刷されているのか数えてみましょう。 

 

このように新しい紙幣には数多くの新しい技術が使われていることがわかります。ではなぜお札には最新の技術と工夫が盛り込まれているのでしょうか。これほどの技術が盛り込まれたお札を1枚作るのに、いったいいくらかかるのでしょうか。興味は尽きません。 

 

皆さん自身で問いを立て、「探究」してみましょう。こうした観察にもとづいて得た知識が皆さんにとって新たなスキーマとなり、新たな「生きた知識」となっていきます。知識は自分で発見するものです。皆さん、「探究名人」になりましょう。 

 

今日のお話はここまでです。 

これで校長先生のお話を終わります。 

 

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ではまた                                                      坂口満宏

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