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2024年7月19日、1学期終業式の校長式辞

24.07.19

719日(金)、2024年度1学期の終業式が行われました。 

ここでは校長による「終業式の式辞」の一部を紹介します。 

 

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皆さん、おはようございます。今日は7月19日(金)2024年度1 学期終業式の日です。 

4月から今日まで、皆さんは1学期に何日登校し、授業を受けることになっていたと思いますか。 

学年によって授業日数が異なるのですが、5年生を例に取ると69日学校に来ることになっていました。ところが、この間に大雨警報が2回発令され、休校になりましたので、67日登校したことになります。同様に1年生から4年生は65日、6年生は66日となりました。 

 

この間に皆さんは、教室での学びはもとより、校外学習においても多くのことを学んだことと思います。では1学期の学びを通して皆さんは何ができるようになったのでしょうか。そのすべてをここで取り上げることはできませんが、学年ごとにいくつか振り返ってみましょう。 

 

1年生は、春に植木鉢にアサガオの種をまき、毎日、水やりを続けていました。アサガオの芽が出てくると、天候にも恵まれて茎がぐんぐんと伸び、葉っぱも大きくなりました。そして花が咲きました。そうした様子をしっかり観察することができましたか。 

 

2年生は、まち歩き探検に出かけましたね。京阪電車や三十三間堂、大仏前交番、京都国立博物館などでお仕事している人にどのような仕事をしているのか、しっかり質問することができましたか。そしてまちを歩いて探検してわかったことをまとめ、大勢の人たちの前で発表することができるようになりましたか。 

 

3年生は、理科の実験で、風の力を利用して帆の付いた車を走らせる実験をしましたね。風の力を強くしたり、弱くしたりすると車の走る距離にこれぐらい差が出るのではないだろうか、と仮説を立て、実験することができましたか。 

 

4年生は水泳学習で振り返ってみましょう。顔を水につけたまま5メートル泳ぐことができた。今度は息継ぎの練習をして10メート泳いでみよう、20メートルまで泳いでみよう、自分自身で目標を決め、それを目指して取り組むことができるようになりましたか。 

 

5年生は器楽演奏の練習をどの学年よりも多く行っていました。そして親鸞聖人の誕生日であるお祝いの集会でカントリーロードを立派に演奏しました。練習してもうまくいかなかったこともあったことでしょう。それでも毎日コツコツと練習する。自分との闘いでもあったことでしょう。練習を積み重ねると何ができるようになるのか・・・。5年生は大きなものをつかんだことと思います 

 

6年生は修学旅行に行きました。旅行に先立ち、『はだしのゲン』や広島出身の先生の話を通して原爆の恐ろしさを学びました。知識の習得です。そして広島に行き、実際に原爆資料館を見学し、講師のお話も聞きました。学校に戻ってからは、学んだことを自分の言葉で『平和新聞』にまとめるという作業に取り組んでいました。限られた紙面には学んだことのすべてを書き込むことはできません。何について、どのように記事にするのか・・・思考すること、判断すること、表現することの難しさを体験することができたのではないでしょうか。そうした体験が「生きた知識」となり、さらなる学び、すなわち探究へと向かっていきます。 

 

さて、今日は、担任の先生から『成長の記録』という「通知表」が皆さんに手渡されます。『成長の記録』には、教科ごとに皆さんが学んだこと、できるようになったことについて、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点から評価がなされています。また「くらしのようす」という項目では「授業が始まったら席につき、落ち着いて学習に取り組むことができる」など、6つの「めあて」に基づいた評価が記されています。 

 

皆さん、今日は1学期の終業式、重要な儀式の日です。おうちに帰ったら『成長の記録』を両手で捧げ持ち、おうちの方に手渡しましょう。そしてしっかり見てもらいましょう。 

 

明日から土日・祝日も含めると40日間の夏休みとなります。みなさんはどんな計画を立てていますか。「できるかどうかわからないけれど、とにかくやってみよう」と挑戦してみようとする気持ちが大切です。「もっと知りたい、探求したい」という心の持ち方が成長につながります。そして観察したこと、取り組んでみたことについて根気よく「ひとこと日記」などに書き記していきましょう。世界で一つだけの「探究ノート」ができあがることでしょう。 

 

まだまだ暑い日が続きます。熱中症や感染症に十分に注意し、健康で、安全な夏休みにしていきましょう。そして、2学期にお会いしましょう。 

これで校長先生のお話を終わります。 

 

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ではまた                                                     坂口満宏 

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