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皆さん、おはようございます。
先週のZOOM朝礼で校長先生は、キンモクセイという木の樹皮は、ある動物の皮膚に似ているという話をしました。皆さんは、「あの動物かな」という仮説を立てたと思います。では皆さんはそれを確かめるため、実際にグラウンドにあるキンモクセイの樹皮を見てみましたか。チョットした行動に一歩足を踏み出してみましょう。そうすることで自然と探究する力が身についてきます。
さて、本日から「秋の読書まつり」が始まります。
そこで今朝は本の読み方についてお話ししたいと思います。
本の読み方にはいろいろな方法があります。
「精読」、これは本の内容を、細かく丁寧に読むことです。
「乱読」、これはいろいろな本を手当たりしだいに読むことです。
「黙読」といえば声に出さずに読むことです。
逆に文章を声に出して読むことを「音読」といいますね。皆さんの得意な「音読」です。
このほかにも、一冊の本(書物)を何度も何度も繰り返し読むという読み方もありますが、これを何というと思いますか。「復読」というそうです。予習復習の「復」に読書の「読」を合わせた熟語ですが、聞き慣れない言葉だと思います。
熟語ではありませんが、「読書百遍意自ずから通ず」(または 読書百遍義自ら見る)ということわざがあります。初めはむずかしくてわからない書物でも、辛抱して何度も繰り返し読んでいると、おのずと理解できるようになるという意味で使われています。中国の三国時代、魏の董遇(とうぐう)という学者が読書の大切さを弟子に説いたという言葉から生まれたとされています。
皆さんは、一冊の本を何度も何度も読み返し、100回以上読んだという経験ありますか。
校長先生はまだそうした経験はないのですが、今から5年ほど前にこの「読書百遍」に挑戦しようと思い立ち、『星の王子さま』という本を選び、読み続けています。いまのところ23回まできています。
その一方で『星の王子さま』の第24章だけ取り上げ、200回以上音読したことがあります。200回も読み返していると自然と暗記してしまいます。音読するとちょうど5分です。駅のホームにいて、「次の電車が到着するまで5分あるな」という時に独り言のようにつぶやいていました。
『星の王子さま』の何がおもしろいのか、ということについては、次回の全校朝礼でお話ししたいと思います。皆さんも興味があれば図書館で『星の王子さま』を探して、読んでみませんか。
これで校長先生のお話を終わります。
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ではまた 坂口満宏