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「成人」と「成年」、どう違うの? (学校長のブログ)

25.01.14

「成人」と「成年」、どう違うの?

 

昨日の1月13日は「成人の日」という国民の祝日でした。

まずはこの「成人の日」とは何を目的とした日だったのか、整理してみたいと思います。

 

「成人の日」とは、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」という趣旨のもと、1948年に制定された「国民の祝日」の一つです。そして1949年から1999年までは、1月15日が「成人の日」にあてられていました(「国民の祝日に関する法律、昭和 23 年法律第 178 号)」。私の世代にとって「成人の日」といえば、それは1月15日でした。

それが2000年からハッピーマンデー制度(祝日の一部を月曜日に移動させ、土曜日、日曜日と合わせて3連休とすること)が導入されたことにより、「成人の日」は1月の第2月曜日に改められました。そのため今年は1月13日月曜日が「成人の日」となったわけです。

 

さてここで皆さんに質問です。

「成人」とよく似た言葉に「成年」という言葉があります。「成人の日」とは言いますが「成年の日」とは言わないようです。「成人」と「成年」、どう違うのでしょうか。

 

日本では、1876(明治9)年以来、20歳が成年年齢とされてきました。

それが2022年4月1日から、民法が定める成年年齢は18歳に引き下げられました。この理由としては、少子高齢化が進む日本社会において、若い方々に大人としての自覚をもって活躍して欲しいという期待があるからだとされています。

 

国民の祝日に関する法律では、「成人の日」を「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日としていますが、「成人」や「おとな」が何歳かを具体的に定めていないため、民法の成年年齢と当然に一致する必要はないとされています。

 

「成人」「おとな」「成年」、さらには皆さんの立場に直結する「未成年」という言葉もあります。

なんとも厄介なことですが、少しずつ調べて、理解を深めていこうと思います。

 

〔参考文献〕参議院法制局「法律の中での”大人”は何歳?」        

           https://houseikyoku.sangiin.go.jp/column/column049.htm

 

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ではまた

坂口満宏

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