TOPICS
2025(令和7)年度最初の『附小だより』をお届けします。
皆さま、本年度もよろしくお願いします。
年度が改まりましたので、ここでは2024年度に取り組んだ主な活動について振り返り、今年度より始まる主な取り組みについて紹介したいと思います。
1. 2024年度の主な取り組み
2024年度は、前年度までの校長不在という事態を解消するため、初めて専任職の校長を置くとともに、多くの小学校で豊かな教職歴をもつ教員を特命副校長として迎え、校務分掌を見直すとともに各種学校行事の点検を図り、新たな準備を進める改革の1年となりました。その中から具体的に実施できたことを2点取り上げます。
(1)学校生活
■ すべての教室にホワイトボードと短焦点プロジェクターを設置しました
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るべく、夏休みを利用してすべての教室の黒板をホワイトボードに取り換え、ホワイトボードの上に短焦点プロジェクターを設置しました。あわせて教壇を撤去しました。これによって、天井から吊り下げていた大型モニターを見上げる姿勢から、座ったままの目線でホワイトボードの画像を見ることができるようになり、同時に児童がボードに書き込むことや指さしながら説明できるようになりました。
■ 保護者アンケートで指摘されたことと今後の改善策を公表しました
2024年12月に保護者アンケートを実施したところ、本校が抱えているさまざまな課題が浮き彫りになりました。アンケートへのご協力に感謝申し上げます。アンケート結果の分析と今後の改善策につきましては、別途、保護者宛に公表し、配信しましたので、そちらをご参照願います。
(2)ホームページの刷新と入試広報への取り組み
■ ホームページを刷新し、インスタグラムを開設しました
ホームページを刷新し、日々の学校生活の様子を前面に映し出す構成としました。またインスタグラムを開設し、多くの学校行事、授業の様子を即時に配信できるようになりました。これからも充実した記事を配信すべく、改良を加えていきますので、どうぞお楽しみください。
■ 入試広報の積極的な展開に努めました
入学者確保という観点から、9月入試に加え、新たに1月入試を導入することとしました。それに合わせて入試説明会を年5回開催することとしました。3月の説明会では在校生が附属小学校の魅力について熱く、力強く語ってくれました。これからも子どもたちの知恵と能力を借りながら入試広報を展開していきますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。
2. 2025年度より始まる新たな取り組み
今年度は59名の新1年生を迎えることができました。また、1学年60人体制に移行してから3年が過ぎましたので、今年度よりすべての学年が30人程度の学級となります。こうしたことも踏まえて、以下のように新たな取り組みを取り入れることとしました。
(1)学校生活
■ 時程表を改定し、1つの授業単位時間を45分から40分に短縮します
1つの授業時間が40分となりますので、午前中(給食まで)に5時間分の授業を終えることになります。午後の時間にゆとりができますので、3~6年生ではモジュールタイムと6時間目を合わせることで60分の時間を活用できるようになり、「探究」活動はもとより、多彩な取り組みに当てることができます。先生方にとっても子どもたちの下校が完了したあとで60分以上の時間を確保できるようになりますので、授業準備等に当てることができるようになります。
■ 学校給食をこれまでの弁当箱方式から配膳方式に変更します
これによって子どもたちに温かい食事を提供できるようになると同時に、大きな食缶から一人ひとりの食事をよそい、手渡ししていくという作業が加わりますので、給食へのより積極的な参加を促していくこととなります。子どもたちの「食」に対する意識を高めるとともに、残食率の減少にもつなげていきたいと思います。
■ コンピューター教室を改装し、対話的な学びの場を広げていきます
5月末にアクティブラーニングに適した机と椅子に入れ替え、学習課題に応じてそれらを自由にレイアウトできるようにします。少人数でのグループワークと発表を繰り返すことで一人ひとりの学びを深めるとともに、発表することが楽しくなる環境を整えていきます。
■ 宿泊学習を年次的に再編し、系統化していきます
昨年度の夏休みに実施して好評だったイングリッシュキャンプを今年度からは4年生全員参加の宿泊学習に位置づけることにしました。1泊2日の日程で神戸の郊外にある施設に泊まり込み、英語を使って様々なアクティビティーを体験してもらいます。6月に実施します。
5年生は従来の臨海学校に替えて、1泊2日の日程で広島へ行き、工場見学と平和学習に取り組みます。実施は6月です。
6年生の修学旅行については、今年度は移行期ということで前年度と同様の行程で広島・岡山・香川の3県を巡る宿泊学習とします。2026年度からは行き先を北海道に変更し、「NASAより宇宙に近い町工場」の見学等を取り入れることとしています。
(2)アフタースクールの充実
■アフタースクール(希望制)の充実を図り、多様な体験活動を促します
月曜から金曜までの放課後14時50分〜15時50分をアフタースクールの時間とし、日替わりで池坊流の華道、裏千家流の茶道、プロバスケットボールチーム・ハンナリーズによるバスケットとチアリーディング、プロスタキッズによるプログラミング教室を開設します。いつもの授業とは違った体験を通して得意なこと・好きなことが見つかることでしょう。
(3)海外研修・国際交流の促進
■ 2つの海外研修(希望制)を実施します。
7月に4泊5日の日程でシンガポールでの海外研修を実施します。研修では現地の小学校を訪問し、すべて英語で行われる授業に飛び込んでもらいます。そして休憩時間には現地の児童とともに学校のカフェで食事を注文してみるなどの交流体験をしてもらいます。
年度末の3月には3泊4日で台湾に行き、台湾に残る日本統治時代の鉄道遺産を体験します。また現地の小学校との交流も検討しています。9月に説明会を実施します。
—————————
こうした附属小学校の改革を進めるにあたりましては、保護者の皆さまはもとより、すべての児童、教職員のご理解とご協力が不可欠です。初めて取り組むことも多々ありますので、至らぬ点や手際の悪いこともあるかもしれません。不明確な部分がございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。
これをもちまして新年度の校長のご挨拶といたします。
———————–
ではまた
坂口満宏