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5月26日の全校朝礼 声の力と言葉のマナー

25.05.26

皆さん、おはようございます。今日は「声の力と言葉のマナー」と題してお話しします。

 

先週の月曜日、ロームシアター京都で開催された「MUSIC AWARDS JAPAN 2025 演歌・歌謡曲LIVE」において、はいだしょうこさんが歌うジブリの名曲「君をのせて」のバックコーラスを、附属小学校音楽同好会の合唱部と京都女子中学校のコーラス部が担当しました。

昨日、テレビ放送がありましたので、見た人もいることでしょう。

 

本番前、ボイストレーナーの先生が、合唱部のみんなの緊張をほぐそうとして、楽屋で軽くストレッチをしたあと、こんな話をしてくれました。

 

「皆さんの歌声には、特別なことをしなくても、自然な力があります。まだ完成されていないその声には、まっすぐな感情や率直さがあり、人の心に深く響いてきます。

若さゆえのエネルギーもあって、それが聴く人に元気や希望を届けてくれます。

はいだしょうこさんの歌声は本当に素晴らしくて、技術もあります。でも、皆さんのようなまっすぐな声は、誰にでも出せるものではありません。どうか、技術ではなく、今のあなた方にしか出せないその声を、大切に届けてください。」

 

このボイストレーナーの先生がおっしゃっていたように、皆さんの声には人を元気にする力があります。それは、歌声だけでなく、普段の話し声でも同じです。若さゆえのエネルギーと飾らない心が、まわりの人の心にまっすぐ届くからです。

 

ただし、声の使い方には気をつけたいこともあります。たとえば、電車の中や図書室など静かな場所で大きな声で話すと、まわりの人が驚いたり、不快に思ったりするかもしれません。楽しく話すことは大切ですが、「いつ・どこで・どんなふうに話すか」を考えることも同じくらい大切です。

 

場所や状況に合わせて声の大きさや話し方を変えることは、大人でも難しいことです。でも、皆さんにはその力があります。

 

たとえば、電車で静かに本を読んでいる人がいたら、声をひかえめにしてみる。疲れていそうな人がいたら、話すのを少し控えてみる。そうした小さな気づかいが、まわりの人の心を温かくし、安心や笑顔を生み出します。

「少しだけ考える」「少しだけ気をつける」こと。それが、みんなで気持ちよく過ごすためにとても大切なのだと思います。

 

これからも、「自分のことばとこころ」を大切にしながら、ふさわしいふるまい、すなわち「声の力と言葉のマナー」を考えていきましょう。

校長先生は、そんな皆さんをとても誇りに思っています。

 

これで校長先生のお話を終わります。

 

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ではまた

坂口満宏

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