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6月23日の全校朝礼 きづく・かんじる・つたえる ――探究ミッションで育てたい力 (学校長のブログ)

25.06.23

皆さん、おはようございます。

 

皆さんは、ふだん見ている景色の中に、「あれ?」「なんでこうなっているんだろう?」と、ちょっとした不思議を感じたことはありませんか?

今日は、みなさんが取り組んでいる「探究ミッション」には、どんな意味があるのかを、いっしょに考えてみたいと思います。

 

これまでのミッションでは、たとえば──

校門のそばにある緑の木、壁に飾られた卒業生の作品、理科室のガイコツさんや人体模型に着目してきました。

どれも、ふだん何気なく見ている「当たり前の風景」ですよね。

でも、ちょっと立ち止まって「なんでだろう?」「どういう意味があるんだろう?」って考えてみると、ふつうの中に不思議がかくれていることに気づけます。

 

たとえば、卒業生の作品に描かれていたいろんな生きものたち。

「この動物は何だろう?」「なんでここにいるんだろう?」と想像してみると、「いのち」って何だろう?という問いにもつながっていきます。

そこにこめられた願いや思いを感じることで、ものごとを深く考える力も育ちます。

 

理科室のガイコツさんからは、「白衣に絵を描いてください」と言われましたね。

ふだんはしゃべらないモノが、まるで語りかけてくるみたいだったと思います。

みなさんが描いてくれた色や模様の一つひとつには、その子のこころがあらわれていました。

もしかすると、モノにも「こころ」があるのかもしれない。

そうやって想像する力は、人やモノを大切に思う気持ちへとつながっていきます。

 

「からだのひみつ探偵」さんの問いかけ、覚えていますか?

「こころはどこにあると思いますか?」という質問でした。

それに対して皆さんは、「胸かな?」「頭の中かな?」と、自分のことばで一生けんめい答えてくれましたよね。

この問いには、正解はありません。

でも、そのことばのすべてが、考える力や、相手とつながる力を育ててくれます。

 

「校長先生からの探究ミッション」は、正しい答えを見つけることが目的ではありません。

いちばん大切にしたいのは、

  気づく力、  感じる力、  伝える力。

この3つの力を育てることに本当の目的があります。

こうした力は、勉強の中でも、人との関わりの中でも、そして大人になってからも、きっと皆さんを支えてくれるはずです。

 

では最後に、今回の探究ミッションを紹介します。

みなさんが毎日見ている切り絵の絵を写真に撮り、ちょっとだけアレンジしました。

本物とよく見比べて、「ちがうところを6つ」見つけてください。

そして、この切り絵がどんな場面をあらわしているのか、自由に想像してみてください。

 

この活動は、宗教の時間ともつながっています。

「ふつう」に見える中にも、不思議や意味がある。

そんな見えないものに目を向ける力を、これからも育てていきましょう。

 

これからも、みなさんといっしょに、

「なんで?」「どうして?」といった不思議や問いを、楽しく探し続けていきたいと思います。

きっと、みなさんの毎日が、“気づきのタネ”でいっぱいになるはずです。

 

これで校長先生のお話を終わります。

 

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ではまた

坂口満宏

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