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皆さん、おはようございます。
今日は、1学期最後のZOOM朝礼です。
「鹿が描かれた切り絵」のミッションに取り組んでくれて、ありがとうございました。
先週のことです。登校途中、3年生のお友だちが校長先生にこんなふうに話しかけてくれました。
「校長先生、絵の中のひらがなをつなぐとできることば、『聖典』に書いてありますよね」
そのとき校長先生は、すぐに『聖典』のことを思い出すことができませんでしたので、お友だちと一緒に3年2組の教室へ向かいました。
すると、そのお友だちは机の中から『聖典』を取り出し、「これですよね」と言って、98ページの真ん中あたりを指さしました。
そこには「初転法輪(しょてんぼうりん)」ということばが書かれていました。
そうです。それこそが、皆さんに見つけてほしかったことばです。
「初転法輪」とは、おしゃかさまが初めて人々に仏教の教えを説いたときのことをいいます。
その場所は「サールナート/鹿野苑(ろくやおん)」と呼ばれ、たくさんの鹿が住む静かな森でした。切り絵に鹿が描かれていたのは、そこが「サールナート」であることを示していたのでした。
そのお友だちによると、3年2組では総合学習の時間に校長先生のミッションに取り組んでいて、「おしゃかさまの話だから、もしかしたら『聖典』に書いてあるかもしれない」と考え、調べてみたところ、「初転法輪」ということばに出会ったのだそうです。
そうです。こうした取り組みこそが、校長先生が皆さんに期待している「探究」活動です。
教室や図書室の本の中に、何か手がかりはないかと探してみる。
いろいろな本をめくっていくと、初めて見ることばや写真、情報に出会います。
その積み重ねが、まさに「探究」の力につながるのです。
インターネットで調べることもできますが、「●●という本の●●ページに載っていました」と根拠を示すことができると、より深く、説得力のある説明ができます。
さて、1学期最後のZOOM朝礼ですので、2学期最初のミッションの予告をしておきます。
それは「廊下の柱に書かれている『ことば』を探して、まとめてみよう!」というものです。
廊下をゆっくり歩いてみると、ところどころの柱に文字が書かれていることに気づきます。
西側玄関前の柱に書かれていることばは、どうして「いのち」なのだろう?
5年生の教室の前には、なぜ同じことばが2つも書かれているんだろう…?
ことばを集めて整理してみると、いろいろな「?」が生まれてきます。
さらに皆さんがグラウンドに「ことば」を書くとしたら、どんなことばを選びますか?
その理由も、ぜひ考えてみてください。
2学期には、皆さんから出された「ことば」をもとに、「学校のいのち・こころ・ことば地図」を作ってみたいと思っていますので、今から、さまざまなアイディアを膨らませておいてください。
これで、校長先生のお話を終わります。
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ではまた
坂口満宏