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9月3日(水)、2025年度2学期の始業式が行われました。
ここでは校長による「始業式の式辞」の一部を紹介します。
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皆さん、おはようございます。そして、お帰りなさい。
長い夏休みが終わり、今日から二学期が始まります。久しぶりに皆さんの顔がそろって、学校ににぎやかな声が戻ってきたことを、とても嬉しく思います。
それでは皆さん、まだまだ暑いので「アイスブレイク」が必要です。今度はクラスの仲間と向かい合って、「お帰りなさい、二学期もよろしくお願いします」と挨拶をしましょう。
この夏休み、みなさんはどんな時間を過ごしましたか?海や山に出かけた人もいるでしょう。万博に行った人もいるかもしれません。キャンプに行ったことを絵日記に描いた人、自由研究にじっくり取り組んだ人もいることでしょう――それぞれの夏があったと思います。
校長先生は、今年が「戦後80年」ということで、京都にも空襲がありましたというお話をするため、その準備をしていました。
夏休みは、いつもの学校とはちがって、自分の時間がたくさんある季節です。そんな中で、「なんでだろう?」「どうしてこうなるのかな?」と、ふしぎに思ったことはありませんでしたか?
ちょっと思いだしてみましょう。
たとえば、ニュースなどで「熱中症に気をつけて、エアコンをうまく使いましょう」と言われるけれど、「どうしてエアコンから冷たい空気が出てくるんだろう?」と考えた人はいませんか。アイスクリームやかき氷を食べたとき、「どうして頭がキーンってなるの?」と気になった人いませんか。それから、扇風機に向かって「あー」と声を出すと、へんな声になるのはなぜだろう?と思った人もいるかもしれませんね。
そうした「なんでだろう?」って思う気持ちは、とても大切なものです。なぜなら、それはだれかに言われたからではなくて、自分の目で見たり、自分の心で感じたりして、「もっと知りたいな」「考えてみたいな」と思ったときに、自然に出てきた気持ちだからです。
校長先生は、そういう「なんで?」って思う気持ちこそが、勉強したくなる気持ちのもとだと思っています。
二学期には、稲刈りや芋ほり、遠足や芸術鑑賞教室など、楽しい行事がたくさんあります。教室の中だけでなく、外でもいろいろなことを見たり、聞いたり、体験したりすることでしょう。
そこでも、皆さんには「ふしぎだな」「なんでこうなるんだろう?」と思う気持ちを大切にしてほしいと思っています。例えば、大きなサツマイモと小さなサツマイモがとれました、どっちが甘いのだろう――そんな問いが思い浮かんだら、ぜひ先生や友だちに話してみてください。
すぐに答えが見つからなくても大丈夫です。「もっと知りたいな」「考えてみたいな」と思い続けることが、学びの扉をひらいてくれます。そして、その気持ちは、これからの未来にもつながっていきます。
さあ、今日から二学期が始まります。皆さん一人ひとりが「ふしぎを見つけて考える人」として歩き出すことを、校長先生はとても楽しみにしています。
これで校長先生のお話を終わります。
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ではまた
坂口満宏