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皆さん、おはようございます。
今日は12月の全校朝礼です。
今、インフルエンザが流行しています。
外から帰ったら、手洗い・うがいをして、自分の体をしっかり守りましょう。
さて、二学期も残り12日となりました。
大きな行事としては16日に附属小学校の「報恩講」がありますね。
報恩講とは、親鸞聖人のご恩を思い、感謝する大切な法要です。親鸞聖人のご命日は旧暦の11月28日で、今の暦では1月16日にあたります。そのため、本校では毎月16日を「お仏参の日」として、みんなで仏さまのお話を聞いています。12月は、特別に「報恩講」としてお勤めすることにしています。
みんなで声をそろえて「正信偈」をとなえた法要のあとには、親鸞聖人の好物だった小豆を炊いたおぜんざいをいただきます。お餅は、大原野の田んぼで育てたお米から作られています。あたたかいおぜんざいをいただきながら、親鸞聖人を思い出し、感謝の心を深めてほしいと思います。
さて、この報恩講に向けて、皆さんは「正信偈」の練習をしていますね。
「正信偈」とは、阿弥陀如来の本願を讃え、仏教の歴史をふり返り、その救いの確かさを親鸞聖人が840字で示した大切な詩です。校長先生はお坊さんではありませんが、法名をいただいていますので、日頃から浄土真宗の教えが凝縮された「正信偈」を聖典として味わっています。
では、小学生の皆さんが「正信偈」を学び、となえることには、どんな意味があるのでしょうか。
今日は二つ、お話しします。
一つ目は、友だちや先生と心を合わせる練習になることです。
歌を歌うときや運動会で応援するときと同じように、声をそろえてとなえることで、仲間と一緒にいる安心感が生まれます。みんなが同じ速さ、同じリズムで読むと、教室がひとつの大きな声で満たされます。協力し合う大切さを、体で感じることができます。
二つ目は、自分の心と向き合う練習になることです。
「阿弥陀如来はすべての人を救う」という教えにふれると、「失敗しても大丈夫」「友だちを助けてみよう」という気持ちがわいてきます。そこから「今日の自分はどうだったかな?」と振り返ることにつながります。やさしい心で次の日を迎えることができます。
この二つのことを思いながら「正信偈」を練習してみませんか。
「協力し合う大切さ」と「やさしい心」は、これからの学校生活の中で生きてくるはずです。
これで校長先生のお話を終わります。
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ではまた
坂口満宏