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皆さん、おはようございます。今日は12月23日(火)、2025年度2学期の終業式です。
9月3日の始業式から今日まで、皆さんは元気に登校してきました。さて、この間の授業日数は何日だったでしょうか。学年によって異なりますが、5年生が一番短くて71日、1年生は72日、2年3年生・4年・6年生は73日でした。インフルエンザの流行で学級閉鎖や学年閉鎖もありましたが、皆さんよく頑張りました。
この間、皆さんは教室での学びだけでなく、本物に触れ、地域の文化や伝統を生かした「ここでしかできない学び」に取り組んできました。学年ごとに振り返ってみましょう。
1年生は、4回にわたりレッジョ・エミリア・アプローチによる「京都の伝統産業素材を活用した探究活動」に挑戦しました。不思議な形をした端材を手に取り、においをかいだり、光を当てたりして、しっかり観察していました。
2年生は、大原野へ行って稲を刈り、芋を掘りました。また遠足では京都市動物園を訪れ、獣医さんから動物の爪を切る道具について説明を受け、仕事の工夫を学びました。
3年生は、親鸞聖人が9歳で得度されたことにちなみ、西本願寺で宗教体験学習を行いました。普段は見ることのできない書院や飛雲閣を拝観し、勤行にも励みました。
4年生は、社会科の学習で今年国宝に指定された琵琶湖疏水や関連施設を見学しました。また、学校の畑で育てた藍を使い、人間国宝のお孫さんにあたる方の指導を受けて草木染めで袱紗を染めました。
5年生は、京都市中央卸売市場で働く本校卒業生から、魚が市場から食卓に届くまでの流れを学びました。実際に鯛をさばいていただき、お刺身を味わいながら仕事への思いを聞くことができました。
6年生は、卒業生である清水六兵衛さんの指導で抹茶椀づくりに挑戦しました。さらに七條甘春堂さんで、お茶席に欠かせない和菓子の作り方を体験しました。
そして、全ての学年で劇団四季によるミュージカル『赤毛のアン』を鑑賞しました。
本物にふれる学びは、教科書だけではわからない「すごい!」という気持ちや、深い理解をくれます。地域といっしょに学ぶことは、人や文化とつながっていることを感じさせてくれます。そして、皆さんが社会の大切な一員だという気持ちを育てます。こうした学びは、これから自分で考えて行動する力の土台になります。
今日は2学期の終業式という大切な日です。帰ったら『成長の記録』を両手で丁寧に持ち、おうちの方に渡してください。そしてしっかり見てもらいましょう。
冬本番、寒い日が続きます。インフルエンザなどに気をつけ、楽しい冬休みを過ごしてください。そして良い年を迎えましょう。1月8日にまた元気な皆さんに会えることを楽しみにしています。
これで校長先生のお話を終わります。
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ではまた
坂口満宏