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2026年1月8日 3学期始業式の校長式辞 ―利他とは、「誰かのことを思って行動する心」のことです―(学校長のブログ)

26.01.08

皆さん、あけまして おめでとうございます。

そしてお帰りなさい。

新しい年を迎え、2026年、令和8年となりました。本年もよろしくお願いします。

 

新しい年の始まりということですので、校長先生からは「利他(りた)」という言葉についてお話ししたいと思います。

「利他」という言葉は、少しむずかしく聞こえるかもしれません。でも、その意味はとても身近で、みんなが毎日の生活の中で自然にやっていることです。

利他とは、「誰かのことを思って行動する心」のことです。

 

たとえば、こんな場面を思い出してみてください。

 

 ・友だちの机から教科書が落ちたとき、そっと拾って机の上に置いてあげた

 ・給食の配膳で、困っている子に「手伝おうか」と声をかけた

 ・掃除の時間、誰も言っていないのに、ほうきを持って動き始めた

 ・グラウンドに置き忘れていた制服を見つけたとき、名前と学年を確認して届けてあげた

 

これらは全部、利他の心から生まれた行動です。「やさしくしなさい」と言われたからではなく、相手の気持ちを思ったときに自然と出てくるやさしさです。

 

利他の心は、特別な人だけが持っているものではありません。

皆さんの中にすでにある「やさしさの芽」のようなものです。

その芽は、友だちとの関わりや学校生活の中で、少しずつ大きく育っていきます。

 

では、どうして利他の心が生まれるのでしょうか。

 

それは、自分が安心しているとき、人は自然とやさしくなれるからです。

たとえば、先生や友だちに受け入れられていると感じると、心がほっとして、まわりの人にもやさしくしたくなります。

逆に、心が不安でいっぱいのときは、だれかのことを思う余裕がなくなってしまうこともあります。

 

だから、利他は「がんばってやること」ではなく、安心できる場所や関係の中で自然に生まれる心の動きだといわれています。

 

利他の心は、学習の場面でも大きな力を発揮します。

たとえば、毎朝、音読の練習をしていますね。

音読だからといって、がむしゃらに大きな声を出していませんか。

周りの人たちの声をよく聞くこと、そして合わせることが必要です。音読の練習も相手を大切にする利他の行いだといえます。

算数のグループ学習で、友だちの考えを聞いて「なるほど」と受けとめることも利他です。

体育でチームを組むとき、うまくできない子に「大丈夫、一緒にやろう」と声をかけるのも利他です。

 

利他は、だれかを助けるだけではありません。

相手の気持ちを大切にしながら、自分も気持ちよく過ごせるようにする知恵でもあります。

たとえば、意見がぶつかったときに「じゃあ、こうしてみる?」と提案することがありますね。

自分の考えを押しつけず、相手の気持ちも考えながら道を探すこと。これも立派な利他です。

 

そして、利他は大きなことをしなくても大丈夫です。

むしろ、毎日の小さなやさしさの積み重ねが、クラスの空気をあたたかくしていきます。

あいさつをする、ありがとうと言う、友だちの話を最後まで聞く、落ちているゴミを拾う。

こうした小さな行動が、みんなの心をやさしくつなげていきます。

 

利他とは、「誰かのことを思って行動する心」のことです。

そしてその心は、すでにみんなの中にあります。

これからも、学校生活の中でその「やさしさの芽」を大切に育てていってほしいと思います。

校長先生もこうした「利他」の思いをもちながら行動していきたいと思っています。

 

最後まで話を聞いてくれてありがとうございます。

これで校長先生のお話を終わります。

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ではまた

坂口満宏

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